小さなお客さま

昨年の冬、家の庭に小さなお客さまが来ました。
ジョウビタキという野鳥です。
 

大きさは12～13cmほどと小さな鳥ですが、
海の向こうから冬になると日本にやってくる渡り鳥です。
 
なんと庭にある小屋に住みつき、
春がくるまでの３ヶ月ほどをわが家で過ごしてくれました。
 
早朝、陽がのぼる頃に外へ出て、
夕方になると庭にもどってきて
くるくるとあたりをまわった後、
小屋の中にまた帰っていきます。
 
人懐っこい鳥で
庭にいると近くまで寄ってきたり
おじぎをするように「カッカッ」と
鳴いたりする姿がかわいらしく
声がするとついつい庭へでて観察してしまいます。
 
それからというもの
すっかり鳥の魅力にはまってしまい、
休日はテレビを消して、
バードウォッチングをすることが日課になりました。
 
ウグイスは早朝と夕方によく鳴き、
上手に鳴く子もいればまだ練習中かな？という
ぎこちない子もいたり。
 
春になるとヤマガラやシジュウカラが
子育てで忙しく飛び回り、
季節や時間帯によって外から聞こえてくる音が
ころころと変化するのがおもしろく
いままで気づかなかったのが不思議なくらいです。
 

忙しい日々のなかでも
少し立ち止まって耳を澄ましてみると
何かわくわくする発見ができるかもしれません。
 
次はどんな子が来てくれるのか今からたのしみです。
 
Ogawa