2021.7.2

なぜ家を建てるのか。
なぜ家が必要なのか。
理由は様々だと思います。
しかし、家はなんのためにあるのかという
ところはみんな共通しているのではないかと
思います。
 
「みんなの家」という建築を
ご存じでしょうか?
東日本大震災で家を失った人々が、
集まって食事をしたりお酒を飲んだり、
復興について語り合うための建築です。
住むための建築ではないのに
「家」と名付けられたことが印象的です。
「みんなの家」では、家族が食事をしたり
自分たちの将来について
語り合われるかのように
被災者の方々が集い、食事をし、
自分たちのまちの将来や復興への希望について
語り合われたそうです。
その名の通り被災者一人ひとりの「家」として
心の拠り所になっていたことが想像できます。
 

(引用元 http://itojuku.or.jp/blog/2794/
attachment/
%E9%99%B8%E5%89%8D%E9%AB%
98%E7%94%B0%E3%81%BF%E3%82%93%E3%
81%AA%E3%81%AE%E5%AE%B6)

 
家はなんのためにあるのか。
それは、食べることや語ることに限らず、
怒ること、悲しむこと、喜ぶことなど
様々なことを家族と共有し、
心の拠り所を作るために
あるのではないかと「みんなの家」から
学んだ気がします。
 
そんな心の拠り所としての「家」を
私は設計できているのか。
常に自分に問い続けたいです。
 
Horikawa