サインデザイン

2021.3.19

先日お引渡ししたお家の、
表札兼インターホンカバー・照明・ポストを
造作でつくりました。

 
西日を遮るため、
またプライベートなお庭として
機能する下屋が特徴的なお家です。
アプローチを抜けた先に見える下屋の
外壁部分に配置しました。

 
デザインする際に悩んだことのひとつとして、
表札のサインデザインがあります。
 
公共建築で
様々なサインデザインを見てきました。
公共建築は個人住宅に比べ、
様々な人が利用する場所のため
サインデザインが多く存在します。

建物の入口。

お手洗いや部屋名に。

 
美しいものでも、
認識することができない記号や、
わかりにくい場所にある場合
張り紙やシールで台無しになってしまっている
場所も見受けられます。
そのため、美しさだけでなく
すべての人が認識することができる
視認性も備わっていないといけません。
 
個人住宅の場合、
住まい手が認識していれば良いため、
部屋にはいるための記号・目印は
必要ありません。
しかし、唯一目印が必要な場所として
表札・インターホン・ポストが挙げられます。
 
公共建築と同じくこれも住まい手だけが
認識できるものではいけません。
美しさと視認性を共存させた
お家の雰囲気に合い、且だれが見ても
視認できるものを検討しました。
 
このような作業も、
既製品であればカタログから
選択するだけの作業ですが、
造作にすることによって
検討することがいくつもあります。
 
ネイエ設計では家具や建具等、
造作でつくるものが多々あります。
どれひとつをとっても、
丁寧にデザイン・検討することを
大切にしていきたいです。
 
Endo