美術館と家具

2019.3.29

東京に行く機会があれば国立西洋美術館へ行くことを
お勧めします。
ル・コルビュジエにより1959年に設計され世界遺産にも登録されているこの建物は、
西洋美術はもちろんですが建築物の造形美も素晴らしく見ごたえがあります。
 

 
そして今回ご紹介するのは、
この素敵な美術館の素敵な家具たち。
無料で体験できる休憩スペースには
コルビュジエのソファやシェーズロング(寝椅子)、
シャルロット・ペリアンのヴェンタリオテーブルや
スウィベルスツール等、贅沢に置かれています。
 

 

 
これらはカッシーナでも購入することはできますが、
例えばヴェンタリオテーブルは150万円、安そうに見えるスウィベルスツールでも20万円程します。
金額が高ければ良いわけではないですが、これだけ贅沢な家具が何十年も置かれているのはとても貴重です。
金額を知れば萎縮してしまいますが、
多少雑に使っていても
スタッフも誰も
怒らない(出来れば丁寧に使ってもらいたいですが)。
ヴェンタリオテーブルなんて傷だらけでボロボロ、
塗装もはがれています。
家具もここまで使ってもらえると本望だと思いますし、逆に貫禄のような雰囲気が出ていました。
 
私は特にこのヴェンタリオテーブルが好きで、
西洋美術館に行く度に
テーブルに触れて
ニヤニヤしているような気がします。
奇抜に見えるデザインですが、適度に仕切られた机上のスペースは
複数の人が自由な感覚で使うことができ、
使用者のためのデザインでもあるのです。
 

 
最後に余談ですが、西洋美術館のすぐ近くに
東京都美術館がありこちらもお勧めです。
休憩スペースには貴重なフィン・ユールや
イブ・コフォード・ラーセンのソファがたくさん
置いてあります。
傷付けない程度にどーんと腰掛けてみてください。
きっと幸せな体験ができるはずです。
 
by Nagayama