楽翠亭美術館

2018.4.23

富山市にある楽翠亭美術館に行ってきました。

1950年に建てられた邸宅を利用した美術館で、

肥松の廊下板、

屋久杉の天井板、

井波彫刻などが使用され、

それぞれの素材に時間が感じられる

落ち着きのあるゆったりとした空間でした。

“緑をたのしむ”という意味がある「楽翠」、

この言葉のとおり室内のあらゆる場所から

四季折々の樹や花のある庭園を眺めることができます。

季節や天候によって変化する光の入り方によって、

展示作品や空間の変化を五感で楽しむ美術館です。

庭園は散策することができ、

樹々の色の重なりや苔庭に描かれる陰影、

経年変化のあじわいなどさまざまな気づきや楽しみがあり、

時間を忘れて見入ってしまいました。

美術館に利用される前は、そこに住む人や客人をもてなす景色であり、

豊かな時間がすごせる住まいであったのだろうと思いました。

人とともに月日を重ねる住宅、

そのためにどのような素材を使い、

どのような空間とするのか、

あらためて考えさせられた一日でした。

 

By kuriyama