フィン・ユール邸

2016.11.21

夏にずっと行きたかったフィン・ユール邸に行ってきました。

フィン・ユール邸は、コペンハーゲンの郊外にあります。
緑に囲まれ、とても静かでおだやかな環境です。

木漏れ日が入る林を抜けた先、植栽の間からひょっこり愛らしい顔が見えました。
大きな家なのに、控えめなお家です。

部屋同士の繋がりも面白いのですが、とてもきれいな色使いや家具あってこその家であることに自然と注目します。
お家全体で使われている色は、寒色・暖色が入り混じる中で、横につながる各部屋に絶妙なバランスで分散されいます。
また、随所に椅子やソファが配置され、どこでも座ることができ、庭を眺められます。

リビング兼打合せルームは、西側に大きな窓があります。
私は午前中に訪れたのですが、きっと午後の西日が差し込んだとき、白い壁を日の光が伝わり、黄色めの天井とより一体的な空間になるんだろうなと想像しました。
北欧は日照時間が限られているので、どの方角の光も好まれるのかもしれません。

照明は空間全体ではなく、必要なポイントに点在しています。
明るすぎず、夕日と同じようにぼんやりした光で過ごされているようです。

国が違うと、生活スタイルや、光の捉え方、色使い、さまざまに別の考え方に触れられました。考え方は違っても、心地よさは通じるものがあると感じました。
考えを狭めず、いろいろな視点を持っていたいと思います。

by kobayashi