舟遊び - 設計者コラム 設計事務所とはじめる家づくり・注文住宅・自由設計の[ネイエ設計事務所] | 富山 岐阜 名古屋

設計事務所とはじめる家づくり・注文住宅・自由設計のneieスタッフによるブログを掲載しております。

舟遊び

2017年02月27日

あまり美術に知識がない私ですが、それでも気になる作品に出会うことはあります。

クロード・モネの舟遊び。

 

この絵を見て何か感じるものはありませんか。

私はこの絵を初めて見たときにどこか懐かしいような不思議な感覚を覚えました。

西洋美術はあまり見たことはないのに。

 

そしてそれは解説文を読んで半分納得しました。

この小舟を大胆に半分カットした構図。地平線がなく、背景全部が水面になっている構図。これは元々日本の浮世絵の手法で印象派の画家に好まれて使われたそうです。

歌川広重 大はしあたけの夕立。

 

 

私は今まで何度か見てきた浮世絵の構図を無意識に思い出して懐かしく感じていたのです。

 

ただ、不思議なのは浮世絵を見ても懐かしいとは一度も感じたことがないのにこの絵を見てそう思ったことです。

同じ日にモネの睡蓮も見ましたが、その時は懐かしいと感じることはありませんでした。

作品としては息を呑むほど素晴らしかったのですが。

 

 

この絵は川に小舟を浮かべて遊ぶ2人の女性ではなく、その水面に映る影の表現に鋭い関心を払っており、女性の表情は大胆に省略されています。

背景も描かず、水面のみ描くことでより水面の表現を強調しています。

この描き方が私を懐かしくさせているのでしょうか。

 

どちらにせよ、この絵が素晴らしいことには変わりありません。

理屈で説明できない何かがきっとあるのだと思います。

 

 

by nagayama

 


一覧に戻る